きょうは、父が前半に母の所へ行き、私が後半にいることになっている日。
11月後半、秋も終わりそうな頃。
私が着いた14時半にはまだ明るかった空も、
あっと言う間に日が暮れて茜色になります。
共有スペースのテレビで相撲をしばらく見た後、部屋に戻り、
17時頃、母は一眠りしました。
30分くらいして、はっと起き出し、
「あんた、もう、帰りなさい」。
久しぶりに母から出た言葉。
カーテンを閉めているせいか、もうだいぶ遅い時間だと、勘違いしたのかも
しれないけど。
でも、耳触りのいい、母の言葉です。
まだ実家で、父が在宅で母を看ているとき、
私が手伝いにいくと、母がよく口にしていました。
きっと遠慮して”早く家に帰って、家族にごはんを作りなさい。”
という意味で、いつも言っていたと思います。
きょうは、その頃のことを思い出しました。
母のきょうの栄養注入は、18時50分頃には終わりました。
「じゃあ、お母さん、帰るね」。
いつもより10分ほど早く、母の部屋を出ました。