火曜日のこと。
その日は、リハビリのある日で、先生が母の関節をほぐしながら、
「きょうは、体がこわばっていますね。眉間にもしわが・・」と、
母の体の不調を指摘されていました。
このところ、おちついていたのが、この日の気温上昇に影響されてか、
それか、心の不安定が引き起こしたのか。
とにかく、それは不整脈の予兆でもあるということ。。
体のこわばりや緊張が、脈の上昇につながると、リハビリの先生が
教えてくださっていました。
そうやって、事前にサインがあれば、介護する側としては、覚悟ができます。
この日、私が母のところに泊まる当番でした。
夜、起きるかもなと、22時半ごろに早めに布団に入り、少しでも
睡眠をとろうと思いました。
案の定、夜1時ごろ、「起きたい」と言う母。
熟睡するタイプの私も、なんとかそれを聞き取り、
明かりをつけて、母の言う通り、起こして車いすに座らせました。
脈は、やはり乱れ50台から130台を激しく上下しています。
しばらくして、「寝たい」というので、また布団にもどりました。
そして、また4時ごろ、「起きたい」という声が聞こえました。
明かりをつけ、母のもとにいくと、汗をかいています。
もしかすると、1時ごろにすでに乱れていた脈が、ずっと続けて
乱れていたのかもしれません。
服を着替えて、トイレのパッドも替えて、水分を胃ろうの穴から、
50㏄ほど、注射器で注入しました。
声は出る。
尿も出ている。
目も開けられている。
顔の半分が垂れていたりもしていない。
この確認事項を確かめ、また眠りにつきました。
そして、朝8時前、母は「起きる」と言ったので、
起こして、いつものように朝ドラを見に、テレビの部屋へ行きました。
母の頻脈との付き合い方を教わり、これからも、そうやって
対処すればいいんだと、思えた夜でした。