梅雨時期の今頃、母のいなかでは、やまももの実を収穫します。
直径2センチぐらいのまんまるとした実で、
丸ごと口にほうばり、噛んで甘酸っぱい汁を味わいます(種は出します)。
塩を少しふるのが、母たち流の食べ方。
母は子供の頃、母のお母さんとお兄さんと山に入り、
実を採っていたそう。
わたしも、子どものころ連れて行ってもらった記憶があります。
雨が降るか降らないかのお天気に、
ながぐつとカッパを身につけて山に入りました。
木の幹を揺らして、木の下に広げたシートに熟した実がボトボト落ちるのを
拾ったような。
梅雨時期で湿気は多いし、山道はぬかるんで歩きにくいし。
当時は、なんでこんなこと?とか、少し思ったりもしていましたが、
それも今から思えば、面白かったなと。
きょう、産直市場から買ってきて、
母はやまももをつぶした汁を少しだけ飲みました。