介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

馬力の問題

母に、先日、

「昔はお父さんと、よくケンカしよったよね。今はぱったりなくなったけど」

と話すと

「もう、馬力がなくなった」と母。

とても母らしい答えです。

 

昔、一生懸命さが足りなかったときなど、会話の端々に、

「馬力が足りんったい」とか、「馬力出して」とか、

たくさん口にしていた母。

ただ、「力」と言ってもいいところを。

 

子どもの頃は、その「ばりき」という言葉が、少々野蛮で

恐ろしくも感じていたような気がします。

 

実際、農家だった母の家では、子どもの頃、自宅の敷地に田畑を耕すための

牛や馬を飼っていたらしいので。

母にとっては生活に即した、実を伴う言葉だったのかなと。

 

今は、「馬力」という響きが、懐かしい感じがします。