母に、先日、
「昔はお父さんと、よくケンカしよったよね。今はぱったりなくなったけど」
と話すと
「もう、馬力がなくなった」と母。
とても母らしい答えです。
昔、一生懸命さが足りなかったときなど、会話の端々に、
「馬力が足りんったい」とか、「馬力出して」とか、
たくさん口にしていた母。
ただ、「力」と言ってもいいところを。
子どもの頃は、その「ばりき」という言葉が、少々野蛮で
恐ろしくも感じていたような気がします。
実際、農家だった母の家では、子どもの頃、自宅の敷地に田畑を耕すための
牛や馬を飼っていたらしいので。
母にとっては生活に即した、実を伴う言葉だったのかなと。
今は、「馬力」という響きが、懐かしい感じがします。