介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

父のつくる介護食

 

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自粛明けに出かけた峠のカフェの裏山

 

雨の季節です。

園芸の仕事を経験して、雨がふるのは好きになりました。

雨の日は、水やりをしないでいいので。

 

でも年々、雨の勢いが強くなっている気がします。

梅雨明け間近にふる土砂降りの雨は、川にものすごい勢いで流れ込み、

恐怖を感じます。

 

そんな雨の日の実家。

父も母も、ヒマそうです。

木曜日は、訪問入浴のサービスがありますが、

テキパキと動くスタッフにお任せしていれば、

母はあっと言う間に、体も頭もあらってもらって、40分くらいで終了。

母は、エアコンの効いた部屋で、スッキリ、気持ち良さそうにしていました。

 

うとうとする母に夕方の栄養を注入したあと、急に

「お父さん、なんか食べたい」と言い出しました。

 

父は、自分の夕ご飯も今からつくるので、それと一緒に

母の介護食をつくることに。

「あんたたちの知らんものをつくろう」

キッチンに立つ父は、ジャガイモをゆでて、卵のしろみを泡立てて。

つぶしたジャガイモに泡立てたしろみを混ぜ込み、

砂糖としょうゆで味付けをしていました。

 

ひとくち食べさせてもらうと、ふわっと甘くてジャガイモのデザート風です。

「子どもの頃、おばあちゃんがつくってくれた味。

ジャガイモをつぶすのに疲れて、もうよかろうか、もうよかろうかと

言っていた」

父のおばあちゃんなんで、私のひいおばあちゃん!

戦前の昭和に父がつくってもらっていた、古いレシピです。

 

母に食べさせられるものを考えながら、

昔の不思議なレシピを思い出した父でした。