介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

一週間遅れのおひなさま

母は、月曜日が言語のリハビリ。

そして、火曜日、水曜日と続けて、作業療法士の先生のリハビリを受けています。

 

作業療法という位だから、

理学療法的なからだほぐしや、筋トレみたいなリハビリにくわえ、

手を使って、何かをつくったり、ゲームしたりという

リハビリもしてくださいます。

 

2月から、粘土をこねる手作業をしていたのですが、

こっそりあった目標は、粘土で雛人形をつくる!

だったのです。

 

しかし、まあ、母の体調が悪く、手作業を行えないような日もあり、

雛人形づくりの予定がずれこみ、きのうの火曜日に完成となりました。

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ちょっと、南国めいた髪型や衣裳になりましたが。

首に傾きをつけ、何とも、ほっこりする、

あたたかい感じの雛人形に仕上がりました。

 

このうち、先生や私が手伝ったところも多くあり。

衣裳と、扇と、屏風、男雛の髪の毛は、先生にやってもらいました。

 

母がつくったのは、両方の胴体部分と、おひな様の髪の毛を途中まで(残りは私) 。

 

不自由が多い指を使い粘土をこねます。

できないなりにも熱中していましたが、しかし、

思うようにならず、疲れも来たところで、

「できません・・」

と、たよりなげに、先生を見ました。

 

時間も終わりが近づき、先生は、

「大丈夫ですよ。あともうちょっと。少し手伝いますよ」

悲しそうだった母が、少し元気になりました。

 

「また、何かつくりますか?それとも手を使ったゲームをしますか?」

との先生の問いに、母は、

「つくります」と答え。 

 

うまくできないなりにも、ものをつくる楽しみは味わえたのだと。

つぎは、5月の端午の節句かな。

 

 ↓父と、ちらし寿司をつくりました。

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すし酢の味見は、母にしてもらいました。

箸の先をすし酢に浸して、母の舌の上にのせます。

「ちょっと辛い」

 

その判断は正解。

少し砂糖を加え調整。

さらに、予定の分量のすし酢を全部使わずに控え目にしたので、

少し薄味でしたが、まずまずの味に仕上がりました。