介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

秋空散歩

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きょうもいいお天気です。

秋まっ盛りの気持ちのいい外を、散歩しないなんて!もったいないと思い、

デイサービス後の母を誘うと、きょうは「うん」と言いました。

 

ホームのまわりは戸建ての家が立ち並び、路地を曲がっても、

また似たような景色が続きます。

それでも、庭に植わっている植物が違っていたりして、

「あのピンクの花なんだか分かる?」

「このムラサキは?」

・・と、あっちこっち目をやりながら、散歩するのはけっこう楽しいなぁと。

 

30分くらいあたりを一周し、ホームの前に来ると、つい向かい側の田んぼに、

かわいい花が咲いているのに気が付きました。

「これ、雑草?めっちゃかわいい!もらってもいいかな?」

うん、とうなづく母。

部屋に生けようと5〜6本摘んで、ホームに入ると、

「まー、かわいいねー」と、二人のおばあちゃまが寄ってこられました。

母の膝に置いている、小さなピンクの花に釘付けです。

 

ちょうど合流した父が、

「好きなだけ持って行っていいですよ」と、またいいかっこをして。

おばあちゃまたちは、喜んで2本ずつ持っていかれました。

母の元には、とりあえず、1本は残りました。

なんとなくかわいそうな。

「明日また摘んで来る」と言いましたが、母は無言のまま。

花好きだからなぁ。

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母一人でなく、複数の人をよろこばせた花(ホームを出て、自分用に摘みました)。

 

ま、でもこうやって、季節の花に癒されるのは、

きっと、私にも母にも、それぞれの人の脳にいい刺激になると思います。