介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

先生を大笑いさせた父

f:id:midoringer:20200615201319j:plain

きょうは、言語聴覚士の先生のリハビリがある日。

13時からだったのだけど、母はちょうど起きたてで、

寝ぼけ顔で、先生にお会いしました。

 

いかん、先週とまるで同じ。

母を目覚めさせないとと、先生も手だてを考えられて。

「そうだ!きょうは、するめ食べませんか?」

と言われたので、するめのパッケージを引き出しから出すと、母は

もう、釘付けです。

 

食べる前、先生がやって下さる口腔ケアにも集中できず、

心ここにあらずで、口をちゃんと開けない母に無理と思われたのか、

先生もケア半ばで終了し、するめのパッケージを開けられました。

 

母は、しっかり覚醒し、口元に先生が持ってこられたするめ

元気よく噛みます。

その姿は、筋肉が動かなくなる病気にかかってるとは、

まったく思えないような、力強さ。

 

「○○さん!噛む力は、僕よりも強いと思いますよ!」と、

びっくりされていました。

 

満足し、元気になった母に、先生は、今度は表情筋を動かす練習をと、

「ちょっと、笑ってもらいましょうか。。」と、リクエスト。

けれども、おかしくもないのに、ただ笑うなんてできない母。

しょうがないから、奥の手の、父の口笛で、なんとか、笑わそうと

父に頼みました。

 

体のリハビリの先生は、父の吹けない口笛を体験されていますが、

言語の先生は、初めて。

父の口笛が始まると、母の表情筋トレのためだったことも忘れて、

めちゃめちゃ笑われていました。

 

もちろん、母もいつもの泣き笑いのような顔で、一応表情筋は動いているよう。

「恥ずかしいばって、これがお母さんのためになるならいいたい」と父。

これからも、よろしくです(笑)