介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

久々のするめの味

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6月になりました。

きょうから新しい介護スケジュールになって、お昼過ぎに言語聴覚士の先生が

見えました。

 

曇り空だけど、光が空気中に反射しているのか、まぶしく、少し蒸し蒸しします。

先生は、母に「きょうは何日ですか?」と、カレンダーを見ながら質問しました。

かろうじて「6月1日」と答えた母。

「6月はどんな季節ですか?」と聞かれ、

「梅雨が来ます」と答えます。

 

言語聴覚士の先生は、今回で2人目ですが、

最初にお世話になった先生と同様、季節のこと、自分の趣味の話など、

答えやすくて、母の話す意欲や感性を刺激するような質問をしてくださいます。

文学好きな母は、会話を詩的に綴ることを好みます。

 

そんなやりとりの間、先生は、母の口のまわりや顔、肩、首を

マッサージしてくださいます。

 

次に、アイスクリームのさじのような木のヘラを使って、舌の力をためします。

母の舌は、なかなか、前に出て来ないので、

ヘラで舌を抑えながら舌に力を入れさせる筋トレのようなことをしてくださいました。


そして、最後の数分、きょうのメインイベントの時間です。

そう、昨年の今頃も試みた、するめを噛む練習に入りました。

コンビニで買ったつまみ用のあたりめ(=するめ)の袋を開け、

先生は1本つまんで、母の口に入れました。

 

噛みます、噛みます!

すごくしっかりと噛み続けるので、先生も「噛み切って飲み込むのでは」と

少し心配になられた様子。

ある程度のところで取り出して、新しい1本に差し替えました。

 

噛みながらでてきたつばも、きちんと飲み込めて、

先生も安心されたようです。

 

プロの目がある安全な環境で、

母の好きなものを思いっきり口にできる!

こんな時間が毎週続くといいですな。