きょう、父は、自分の子どものころの話をしました。
何のきっかけで、その話になったかは、忘れたけれど・・・。。
今、両親の住む実家は、もともと父の親戚の家があったところで
終戦間際、小学生だった父が、その親戚の家に疎開しに来ていた時期が
あったそうです。
その当時、父は、お店が並ぶようなまあまあ都会に住んでいて(庶民が半分、
お金持ちの家が半分といったエリア)。
そこから、今の実家のある、親戚の家に移ったときは、田んぼや林に
囲まれて、裸足の子どももいるような土地で、
靴を履いていた父は都会っ子として、周りの子たちには映ったのだろうと。
で、土地のガキ大将みたいな子に、
「ケンカしてみろ」と言われて、その土地にいた同級生の子と
取っ組み合いのケンカをさせられたのだそうです。
それまで、取っ組み合いのケンカなんて、したことがなかったという父。
話を聞いていた母は、このへんで、顔にうっすら、笑い出しそうな
気配が現れてきました。。
父はケンカのしかたも分からないまま、取っ組み合いをして劣勢になり、
どうしていいか分からず、相手の子に、がぶりと噛み付いたという話のくだりになると、
母は、あのいつもの泣き笑いのような顔になり、
くっ、くっと、笑い始めました。
父の気が小さいところを、常日頃不満に思っていた母は、
父がケンカで負けそうになりながらも、噛み付いて反撃したという
勇ましい(?)ところがあったことを知り、
うれしいやら、おかしいやら、といった感じだったのかな・・。
雨の降る日曜の午後でしたが、病弱でひ弱な子どもだった父の
ちょっとした武勇伝が聞けて、面白かった。
母も私も、初めて聞いた父のケンカのエピソードでした。