介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

母の好きな”きちんと”

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先日、ホームに来る訪問美容師の方に、髪を切ってもらった母。

こざっぱりと上品になって、

鏡を見るたび、おそらく、気分がいいはず。

 

きょう、ホームの母のそばに座る私の顔をじっと見るので、

「なに?」と聞くと、

「髪の毛、きのうよりはいいけど」

(「あんたの髪・・・」ダメだし - 介護+αの日々)

としぶい顔。

 

きょうも、さんざん寝てばかりだったのに、

ちょっと起き出すと、こういうことを言います。

  

公務員だったことも関係しているのか(警察官のご家族がそうであるように)

きちんと過ごしてきた母。

人と話をするときも、今は発音しづらくなってはいるけれど、

「はい」「そうですね」「ありがとうございます」と、

ゆっくり、でも気を遣いながらきちんとした言葉で話します。

 

”あんたの髪の毛はボサボサで、身だしなみがなってない

私はここでもきちんとしているのに、ああ恥ずかしい・・”(とは言ってないけど)

そんな眼で、見ていたのです。

 

人前では、きちんと。

その母の思いをくんで。

周囲を気にしないタイプの私ですが、

きょうホームを出たあと、4ヶ月ぶりに美容院へ行ってきました。