母の体調が大きく変化し始めたのは、今から5〜6年前のこと。
脊柱管狭窄症と診断され、その後睡眠障害を患った母。
精神科での3ヶ月の入院治療後、自宅での生活に戻りました。
たしか、戻った直後は車いすを使ってはなかったと思います。
しかし入院中にベッドにじっと寝ていたせいで、筋肉が大幅に落ち、
退院後は動くことが少なくなり、日中も、ソファーに座ったり、
寝ていたりする時間がほとんどになっていったように思えます。
退院した病院の精神科へ週1で通院をしていたある日、脳の病気を疑われ、
脳神経外科で検査することを勧められて診てもらった結果、
進行性核上性麻痺との診断を受けました。
進行性核上性麻痺は、脳の神経細胞が減少する病気で、
神経がつながる先の器官に麻痺が生じてきます。
母の場合、一番顕著な症状は、体の平衡が保てなくなることでした。
体の平衡がとれないことで、体を動かすことが難しくなり、
そのため座っていること、寝ていることが増えていったようです。
それは同時に、体を使わなくなる事で、全身の筋肉が次第に衰えることに
つながっていきます。
進行性核上性麻痺に、治療法はないと言われています。
パーキンソン病に近い症状があることから、
パーキンソン病用の薬を処方されていることもあるようです。
そのほか母は、体を動かすリハビリを行って、できるだけ筋肉の衰えを
少なくすることも、行っていました。
自宅で父と普通に生活しながら、母が難しいところは、父が手伝いました。
掃除・洗濯、料理などの家事から、お風呂、トイレ、着替え・身支度、食事と、
だんだん手伝いがいる範囲が増えて行きました。
介護認定も受けていたので、9時〜16時のデイサービスに週2日、
リハビリをメインとする12時〜16時までのデイケアに週1日、
そして、訪問リハビリも週に1回(40分)、というスケジュールで
ここ最近は、過ごしていました。
そして、昨年の夏に誤嚥性肺炎にかかり、病院に2週間入院し、
その間に食べることができなくなって、
病院→ホーム、という現在の生活になりました。