介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

母らしい一面

きょうは、15時半過ぎにホームに到着。

部屋の扉を開けると、ベッドに寝ていた母がいつも通りの、

ぎょろりとした目の動きでこちらを見ます。

体調変わりないんだな、と一安心。

 

まもなく母は、「テレビを見に行こう」といい、

ホールのテレビの前に車いすを止め、1時間以上も番組を見ていました。

東京オリンピックの選手村の食堂を舞台にした、若い料理人の物語。

外国人選手と短い言葉でやりとりをし、それぞれの好みに合わせて、

アレンジをしながら、料理を出すという内容でした。

ことばの壁、文化の壁を取り崩し、満足いく料理を食べてもらいたいと、

奮闘する料理人たち。

ま、イケメンくんだったし、母は珍しく熱中して、1時間以上も見続けました。

 

夕方の栄養注入の時間が近づいたので、部屋へ戻り、ベッドに寝ながら、

そこでもまだ、気分は上々といった感じで。

眠らずにいたので、一昨日言っていた”孫はどうしとるかいな”の続きを

ふってみました。

 

「○○○、どうしとうかいなっていいよったよね。ここによればいいね」と言うと、

「いや」と答える母。

「○○は、○○やけん」と、元気だった頃のような、強気発言が。

 わざわざ寄る必要はない、したいようにさせりと。

本当は会いたくて、でもそうは言わないところが母の母たるところ。

 

私達家族にも、あんまり甘えたことは言わなかった母。

いまからすると、強がっていたのかな?とも思うけれど。

きょうはそんな昔のような凛とした、母らしい一面が見れたので、

なんだかいい気持ちでした。