介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

歌う父

父は家事をするとき、よく鼻歌を歌っています。

 

洗い物や料理や洗濯ものを干したりたたんだりするときに

何の曲か、さっぱり分かりませんが、とにかく機嫌よさそうに

口ずさんでいます。

 

それが、今日は鼻歌ではなくて、母のベッドの隣で、童謡の本を手に、

歌詞を口ずさみ、何曲もぶっ通しで歌っていたようで。

 

実は、父は歌うときに、声の出る音域がせまく、

ちょっとでも低かったり、高かったりすると、すぐに、オクターブ移動して

自分がらくに声が出る高さに変えます。

 

そんな、ちょっと聞きづらい歌い方をする父が、

おきている母の隣で歌い続けるので。

 

目をきょろきょろ泳がす母。

私に助けを求めているようにもみえます。

 

が、何も言わないまま。

いつぞやは、「やめてー」とか言っていたのに、

きょうはなぜか我慢強いです。。。

 

気分よさげに歌い続ける父と、目を泳がせながら、

何も言わない母。

 

かみ合わない二人を象徴するようなシーン。

お互いを、許容しているのか、あきらめているのか。

決して険悪ではないけど、そんなバランスになっていることが、

よくある両親。

先日の11月20日で、結婚57年を迎え、58年目に突入したところです。