この頃、母の車いす滞在時間が、長くなってきたように思います。
午前中には朝ドラを見て、昼にはワイドショーを見て、ドラマを見て、
夜には、父とNHKを見たり、野球放送を見たりして。
そして、午後の時間、父が台所で夕食の用意をするとき、
母も台所に行って、父の料理の様子を隣で見ることもあります。
きょうは、父は揚げ物をつくりました。
海老フライと小魚のフライと、ナスとタマネギをあげていました。
母は、そのどれも味見することはできません。
じゅうじゅういう油の音を聞いているのか、料理の手順を見ているのか、
車いすに座って15分くらい、ただ、だまって見ていました。
母の代わりに父が料理をするようになって、もう、7〜8年くらい?
それ以上になるかもしれません。
煮物など、汁を味見できるときは、味見しながら、
「これでいい」とか、「味が足りん」とか、コメントしています。
そんな役割があることが、大事なんだろうな。
これからも、母にとっての日常のひとつになっていくといいです。