介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

日曜夕方からの緊急事態

きのう、14時頃、「母の調子が悪い」と父から電話がありました。

ちょうど、実家へ向かっている途中で、「もうすぐ着くから」と伝え。

 

着いてから、母を見ると、口の中がつばでいっぱいになっています。

少ししたら落ち着くかな、と車いすにのせて、テレビを見たりしていました。

ティッシュで口を拭きながら、少しつばの出る間隔が開いたので、

「少し、何か飲んでみる?」と、スイカの実をつぶして、

その果汁をスプーンで、二口三口、口に入れました。

 

のどに残っているだろうつばやたんの固まりが、流れてくれないかなとか、

しろうと考えで、やってみていました。

(あとで、必ずとろみつきでと、看護師さんに注意されました)

 

それからベッドへ戻り、しばらくはおとなしくしていましたが、

やはり咳が出て、つばも出て。

なかなか落ち着くようには思えません。

 

実家に母が戻って1ヵ月。

決まった時間の看護師さんの訪問以外に、初めて、

緊急を要するので、と、電話をして、急遽来てもらいました。

 

夕方18時半前に看護師さんが到着。

通常勤務帯ではない、夜勤帯の緊急対応です。

 

夜に父一人で母を見るので、念の為、吸引をお願いしたいので、

と頼んできてもらったのですが、看護師さんが母の体温を計ると、

37℃あったので、

「熱が下がらなかったら、誤嚥性肺炎の可能性も考えておいたほうが」と、

1年9ヶ月ぶりに、そういう事態の覚悟をしました。

 

それから看護師さんは

「お母さん、苦しいですが、気管の吸引をしてみます」と、

プロのスゴイ技術で、気管に吸引チューブを差し込みたんをとってくださいました。

そのあいだ、母は真っ赤な顔をして、息ができず、相当な苦しい

数秒を過ごしましたが。

 

気管にまで管を通す吸引は、やはり何度見ても苦しい様子過ぎて、

体中の筋肉が弱っていく母の病気が大変なことを、改めて思い出します。

 

母の飲み込む力は、弱ってきていて、お楽しみで口から食べることを試すとき、

誤嚥するリスクと、飲み込みでのどの筋肉を使う良さと、

どっちもどっち、というところにきていると。

 

そんな説明を聞きながら、看護師さんは、

「熱が下がれば、通常のように過ごしてください。もし下がらず、高くなったり

したら、また緊急対応しますので、知らせてください」

と言い残して、帰られました。

 

それから2時間後、なんとか熱は36℃台に下がり、

無事、通常状態に戻りました。

 

気管吸引をしてくださった看護師さんに、感謝、感謝です。