きょうも咳が多く、つばの出方も多い母。
夕方、夜勤の看護師さんが見えたときにも、母自ら、
「つばが多いです・・・」
と、口につばがたまって発音しづらい声で、訴えます。
「そうですね、じゃあとりましょう」と看護師さんが、吸引を始めました。
直径数ミリの吸引の柔らかい管を、口から入れる場合と、
鼻から入れる場合とがありますが、
わりと浅めの、のどの辺りにつばが溜まりやすい母、きょうは口から管を
入れての吸引だけに終わりました。
「咳がちゃんとできるからですね、そんなに気管に入る事は少ないと思います」
と、母の状態を教えてくれる看護師さん。
そうか、ちゃんと咳ができるのか。
咳は、異物に対する反射の反応で、のどの辺りの皮膚(粘膜?)は、
そういった機能を持っているそうなんですが、
「それが、のどの一部分だけ、その反射機能が備わっていない、
手や顔の肌と同じ、普通の皮膚の部分があるんですよ。
看護学校にいたとき先生に、『神様が作り忘れた部分』みたいなことで、
教えてもらった記憶があります・・・」
なんと、詩的な表現!
だけど、そこの部分では、異物が来ても咳反射できないわけで、
体内に侵入させてしまう。。。
完璧でないのは、何か理由があってのことなんでしょうか・・・
身体のミステリーみたいで、とても興味深いお話でした。。