介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

やっぱり食べさせたい父

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午後から、実家へ。

小さな雨がぱらつく中、徒歩で向かいました。

 

母は、車いすで、父とテレビを見ていました。

栄養注入までまだ時間があったので、庭の伸び過ぎた草を取りに外へ。

 

庭の日陰ゾーンでは、草というか、蕗が大きく伸びていて、

大事な草花たちに日が当たらなくなっていたので、

さくっと刈りました。

けっこうな太さで、まあまあ本数も採れたので、父の副菜にしようと、

キッチンで煮物にしました。

 

父が味見をしにきて、ちょうど食べている姿を目にした母は、

「食べたい」と要求。

それを聞いた父は、たまらず、つい「飲み込まんで、噛むだけで

口から出すね?」と聞き、大きく頷いた母に、「なら、ちょっとだけ」と、

蕗の一切れを母の口に入れました。

 

そのとたん、すごい勢いで、噛み始めた母を見て、

やばい!と母のそばに父と寄り、「出して、出して!」と言いましたが、

時遅し。母は噛むのを止めません。

 

しまった・・・。

噛むだけで口から出すと、信じたのに。

 

こういう形で、噛むだけ噛んで、出すこともあります。

でも、なんというか。

ほとんど噛む食べ物を口にしなくなった母にとって、

噛みながら、本能がむき出しになるというか、きっと噛むことが、

快感だったのだと思います。

 

やっとのことで、噛んだ蕗を取り出すことが、できました が、

止まらないかも、と予測できなかった父と私がまずい。

大切に大切に、母を世話してくださっている看護師さんやリハビリの

先生達に申し訳ない!

反省です。