先日、父はキャベツを千切りにして、ドレッシングをかけて食べようと
冷蔵庫を探すと、ドレッシングが切れていたようで。
「スーパーに買いに行くかな」と言っていたところを、
「手作りしてみれば」と私が提案。
昔母が、手作りしていたドレッシングのことを思い出していました。
母には、レストランかどこかから仕入れてきた自慢のレシピがありました。
タマネギ、トマト、人参、塩、酢とサラダオイルをミキサーで混ぜたもので、
サーモンピンク色をしたドレッシングは、爽やかな酸味で美味しかったのを
覚えています。
家族の普段の食事用や、
私の友人が家に泊まりに来た日の朝ごはんのサラダには、必ず作ってくれていました。
それを食べた友人の一人は、後日私の家に電話をかけ、母に直接レシピを聞いたこともあったほど。
実家の畑には、ちょうどトマトが赤く実っています。
父はそのトマトと、タマネギ、塩、酢とオリーブオイルとを、
ミキサーに入れて混ぜました。
出来上がったのは、薄いオレンジ色をしたドレッシング。
人参がなかったので、赤味が足りないけれど。
「こりゃ、おいしか」
父は、スプーンにすくって母にも少し味見をさせると、母も
「おいしい」と一言。むせずに食べられました。
父が、料理をいとわないのでよかったな。
認知症予防に一番いいらしいから。