介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

慣れ

f:id:midoringer:20210330075837j:plain

 

先日、弟と夫と、月に一度集まる日でした。

弟は、リクエストに応じて、例の絶品漬け汁鶏肉ローストを

つくってくれました。

母は、また、その鶏肉を目の前に、ひとかけを口にするという

リスキーな行為に出ました。

 

まあ、そうだよな、漬け汁にたっぷり浸かって、

少し焦げのあるいい色に焼きあがって、香味野菜の匂いもよく。。

 それを目の前に、じっとしていられませんよ。

f:id:midoringer:20210330084832j:plain

私は、咳込み承知で、母の口に鶏肉のひとかけを持ってきました。

噛むだけ噛んで、あとは、私が、母の口から奪取するという。

噛み噛みした肉の切れ端が、口内に残っていないかと、

スポンジブラシで捜索。

 

おいしい味を掃除されているみたいで、いやだったろうな。

 

そして、飲み込みが下手になっている母だから、

噛んだ後の残った汁を飲み込んだ後、咳込みました。

 

その光景を見た夫が、後で「お母さん、やっぱり咳込むときつそう。

苦しそうな顔をするから…」と。

 

それを聞いたすぐには、思わなかったけど、

後から、”私も父も、母の咳込む姿に慣れてしまっている”と

思いました。

 

母が苦しそうなのが、過ぎるのを見守るだけになっているなあと。

 

夫の言葉で、気が付いたこと。

これからは、母が咳で苦しい時間は、あきらめず、

最短ですぎるように、なんらかの手を施そうと。