めったに化粧をしない私が、どこかで用事があり化粧をして母のそばにいくと、
「あんたきょうはきれいやね」
とほぼ、気付きます。
薄ーくファンデーションを塗るだけで、マスクもしているのに。
まぁ、スッピンだと、ほくろやシミ・シワがダイレクトだから。
でも、そこを口にして、化粧をすると褒めてくれるところが、
母なんだなーと。
なんかうれしくなります。
父に関しても。
all白髪なのですが、寝癖や髪のはねがなおらないとき、
透明の薄紫っぽいジェルポマードをつけています。
すると、母は、
「お父さん、髪がむらさき」と。これも見破られる。
ベッドからの視線は、いつもと違う所に敏感なのでしょうか??
そんな小さなことに気付いて、口にする母。
変化の少ない今の生活の中だからでなく、
もしかしたら昔からずーっとそんな目線で、子どもや夫を眺めていたのかも。
しかし、それを口にしても、聞き逃していたのかもしれません。
忙しさから、ある意味世間からも少し遠ざかっている今だから、
そんな母のひと言を聞き取れる。
介護の日々は、ある意味、貴重な時間に思えます。