母のホームの部屋は、北に向いた大きな窓があります。
住宅街にあるホームは、2階建て。
窓を開けると、涼しい風が入ってきます。
5月になってから、暑い日には、その風が吹き抜けるように、
部屋のドアをあけるようになりました。
しかしながら、母は、そのドアから部屋が丸見えになるのが気になるようで。
のれんをつけることにして、母の好きな茶色ののれんを買って、本日つけてみました。
介護スタッフさんも、看護師さんも、そののれんをかき分けて、
部屋に入ってこられます。
母が、共有スペースのテレビを見にいくときも、
のれんをくぐって出て行きます。
なんだか、お店の入り口みたいで、ちょっと楽しくなってきたことのほかに、
大きなメリットがあることを発見。
こののれんをつけてドアをあけた状態だと、足音や、話し声が聞こえ、
人の気配を感じられるのです。
2月に胃ろう造設の手術で、病院に1週間入院した時、母は、4人部屋に入りました。
すると、母は言いました「ここは活気があっていいねぇ」。
ホームの個屋だと、ドアを締め切ると音が遮断され、静かになります。
その状態より、看護師さんがしょっちゅう行き来し、ほかの患者さんの
たてる物音が聞こえる4人部屋のほうが、安心するといっていたのです。
そんな母だから、この人のいる気配を感じる、ドアをあけのれんをつけた状態は、
きっと気に入ってくれると思います。