介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

表情で瞬間コミュニケーション

 

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ベランダで育てているくちなし

 

母は、進行性核上性麻痺と診断されています。

この病気は、軽い認知障害と、嚥下障害が生じると言われています。

 

現状、母は、日にちや曜日はきちんと把握できていませんが

(部屋にカレンダーがないせいかも)、

家族や友人を認識し、看護師さんや介護士さんの呼びかけへの反応や、

ほかの入所者さんの会話を聞き取ることも、できている状態。

ゆっくり、短くなら、会話中の返事もできます。

 

日常、個室に閉じこもるのではなく、”ホーム社会”に属することを求めているようで、

体調が良くて目を覚ましている時は、だれかと交流しようとしています。

 

母に、話をしに寄ってきてくれる入所者さんは、数名いますが

大きく3つのタイプに分かれるかと。

○会話は聞き取れるけれど、ゆっくりしか話せない母の状態を理解して

母の言葉を待ってくれる人

○母に話しかけてくれるけれど、母が理解しているかどうか分からないと思っている人

○母に話しかけてくれるが、認知障害があり、一方通行になっている人

 

母は、内面には、いろいろ思っていることがあるかも知れないけど

どのタイプにも、怒らず、焦らず。

顔に少しも出さないところが、さすがだなぁと思います。

まぁ、表情筋の動きが乏しいのかもしれませんが。

 

それでも、看護師さんや介護士さんが、ベッドに寝ている母の体を

上に引き上げるため、一瞬お姫様だっこのような体勢になるとき、

表情がにやりとなります。やはり、女子なのか・・・

 

「○○さん(母のこと)、にやっとしていますね(笑)」と、突っ込まれると、

またさらににやり。

表情は、瞬時に伝えられるコミュニケーションのひとつなんですな。