『主人と、夢の中でいいから会いたい』。
ホームではいま、食堂とデイサービスの部屋に、きれいな色の短冊がぶら下がった
七夕の笹が飾ってあります。
短冊の中のその言葉に、胸が苦しくなりました。
昨年の夏まで、父が家で母を看ていました。
食べ物が入らなくなった今も、在宅介護の延長のような気分で、父も私も、
毎日母に会いにホームへ行っています。
でも、他の入所者さんたちは、別です。
旦那さんが亡くなって一人になったから、とか、
透析があるからだとか、認知症で徘徊の可能性があるとかで、
ホームに来られた方々です。
家族が毎日来るのは、40人くらいいる入所者さんの中で、おそらくうちだけ。
父は目立つ存在なようで、旦那さんを亡くしたおばあちゃんたちには、
「うらやましいねえ」と、よく言われています。
『主人と、夢の中でいいから会いたい』・・・
そう奥さんに言わせる旦那様は、お空の上で幸せですな。。。