歯が丈夫な母は、入れ歯はなく、一箇所だけさし歯にしているほかは、
全部自分の歯だけで過ごしています。
5〜6年前までは、20本くらい残っていたようですが、1本抜け、また1本・・・
と、どんどん抜けていって、今は15本ぐらいになっています。
つい3〜4日前にも、上の中央から2番目の前歯が抜け落ち。
それは、父がスポンジブラシをつかって、母の口の中を掃除している時だったそう。
抜けた本人である母は、いつもと変わりませんでしたが、
父はたいそう落ち込んでいました。
その抜けた歯を、父は大事にとっておいていました。
以前抜けた歯も一緒にして3本をティッシュで包み、歯医者さんに
挿し直したほうがいいかどうか尋ねようと、ホームの部屋の棚に置いていました。
きょうが歯医者さんが点検に見える日で、先生に抜けた歯をみてもらおうと、
父は棚に置いていたティッシュで包んだ歯を、探していたのですが。
ん?
10分ぐらい探しても見当たりません。
「あんた、置いとったの知っとう?」と、父は私に尋ねました。
実は、3本の歯をティッシュで包んだものを、私も見ていたのですが・・。
「知っとうけど、ない?」
私が母のつばをとったあとのティシュと間違えて捨てたのかな?
・・・全く不注意なことをしているのかもしれなくて。
私も記憶があやふやです。
でも現実は、歯を包んでいたティッシュはない状態。
母の抜けた歯を、大事に包んでいた父を思うと、
申し訳なくて。。。
歯が抜けた時落ち込み、さらに抜けた歯を大事にとって置いたのに、
また見つからなくて落ち込み。
力を落とした父を残して、ホームを後にしました。
はあ・・・。
申し訳ない。