介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

入所者さんの青春の思い出

f:id:midoringer:20191007232756j:plain


きょうは、母はデイサービスの日です。

 

朝と夕方に胃ろうで栄養を入れる母にとって、デイサービスでの昼ごはんどきは

特にすることもなく、かといって皆さんの食事の様子をそばで見るのは

なんともかわいそうで、いつも悩ましい時間です。

 

私は大体12時半前頃にホームに到着し、皆さんから離れひとり佇んでいる車いすの母を

食事がすんだ頃合いを見計らって皆さんのそばへ移動し、テレビを見たり、

皆さんの談笑する様子をそばで、聞いていたりします。

 

きょうは、テレビの前のテーブル席に座る皆さんのそばへ移動した頃、

テレビでは、3連勝したラグビー日本チームのニュースがあっていました。

それをみんなで見ていて、ラグビーをやっていた息子さんを持つおばあちゃんが、

「息子がラグビー強豪校へ行っていたので、お正月は毎年、ラグビーの全国大会

へ応援に行っていたのよ。ここらへんの高校では、○○高が強かったのよね」

と話を始めました。

 

すると、ほかのおばあちゃんが、

「わたし、高校生の時、○○高の人と付き合っていました」と告白。

「へえー〜!!」と、周囲にいたほかの入所者さん、スタッフもどよめきました。

 

「その方と結婚したの?」と、質問され、

「いいえ。その人とは、続きませんでした」となんと、乙女な会話。

私も思わず、母と顔を見合わせました。

 

なんか、いい話。。

70代、80代のおじいちゃん、おばあちゃんにも、もちろん母にも、

確かに、切ない恋をした10代があったんだな。

 

きょうのデイサービスでの、ステキなお昼時間でした。