きのうの帰り際。
母は、最近には珍しく、栄養注入の間にも、咳が出ていました。
「お父さんに電話して」
きついときに、母がたよる、心理療法です。
その日は、夕方にも父に電話をしていましたが、
一時間後の栄養中のタイミングで、また、母の言う通りに電話を。
「お父さん、いつ来ると?」
「遅くなってもいいけん、来て」との母の懇願を、あの父が、
どうやって、断ったのか。。。
なんとか、最後は、「さようなら」で、電話を終えました。
注入も終わり、看護師さんが部屋を出たあとにも咳が続き、
「きつい」と、合間にぽつり、いうので、ベッドのそばへ行くと、
「あんたなんでここおると?離れて」
といわれました。ま、いつもの通りです。
そして「もう、帰りなさい」と。
最後は、昔からの母親らしい一言が。
体がしんどくわがままな母と、
家があって見舞いにきている父や私のことを理解する母と。
胸の中で、どう気持ちを整理しているのか。
急に昔の頼もしかった母の感じになるのが、不思議です。