あるとき母に、「飲み物で何が好き?」と聞くと、
「お抹茶」と答えました。
それを一緒に聞いていた父は、じゃあ母にお抹茶を飲んでもらおう!と、
実家で母が使っていたお抹茶のお椀を探してきて、
粉と茶せん(竹製の混ぜる道具)を買ってきました。
さて、用意が整ったきのう、お抹茶を飲もうというとき、
母は、父に「おまんじゅうは?」と聞いたそうで。
用意をしていなかった父は、慌てて和菓子やさんで、買ってきたとのこと。
少し苦みのある抹茶を飲むときは、飲む前に甘いものをいただくという
お茶の作法を覚えていた母を、父はとても喜びました。
母は、迷わず桜餅を選び、手にしてぱくっとひと口。
心配ながらも、そのまま母の動作を見守っていると、少しもぐもぐしたのち
むせずに飲み込めたので、びっくり。
お抹茶のほうですが、
母は器を膝のうえに置いて抱え、茶せんで、抹茶を混ぜようとしましたが、
握力が足りず断念。
父が代わりに混ぜたものを、少しずつ、口に含み、2口3口、
上手に飲みました。
春のお茶会、成功!