介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

山へ登りたい

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きょうは、言語のリハビリの日です。

言語の先生は、毎回トークタイムを設けてくれます。

 

きょうの先生からの母への質問は、

「今、やってみたいたいことは、何ですか?」でした。

 

母は、スラスラと「山登り」と答えました。

「どこの山に登りたいですか?」と重ねて聞かれ、

脊振山を歩きたい」と。

 

脊振山を歩いて登りたいー。

母のこの願いは、きっと若い頃の興味そのまま。

その思いのままに、友達と一緒に山登りしていた頃が、

母の生涯で印象深いものだったんだと思います。

 

その会話の途中に、父が合流。

母の山登りについて、エピソードを教えてくれました。

 

父の小学校での、夏季キャンプの下見に背振少年自然の家に行ったとき。

母も父に同行したらしいです。

小学校の高学年向けのプランの下見で、登山道をあちこちまわり、

合計6時間も歩いたそう。

そのあいだ、母は、父についてきていて、最後、ゴールに着いたとき、

ぱたっとその場に座り込んでしまったとか。

 

このとき、父母はおそらく50代後半です。

きついのに、なかなか弱音をはかず、頑張るのが、母流の山登り。

そんなことを、もう一度やってみたいこととして、

先生の質問の答えにしたところが、なんだか、私が知らない母のようで、

新鮮でした。

 

それにしても、私がもう少し歳をとって、「やってみたいことは何?」と

聞かれたら、何と答えるかな。

まったく想像できない。

今聞かれても、答えに窮するかもしれないです・・・。