介護+αの日々

進行性核上性麻痺と診断された母の介護日記+日々のこと。

秋の記憶

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秋も深まり、サツマイモや柿が楽しみなこの頃。

母に、子どもの頃の秋の楽しみは何だったか、聞いてみました。

 

すると、ぽつり、ぽつり。

「焼きいもをした」(母)

「誰と?」(私)

「友達と」(母)

「どこで?」(私)

「田んぼで」(母)

と話始めます。

 

正確には、友達のお母さんやお父さんが、わらとか草木の葉っぱとかを集めて焼いて、

稲刈り後の田んぼで焼きいもをつくってくれたらしい・・。

 

それは、楽しそう。

今でも、田舎の体験ツアーとかで、やってくれそうなイベントです。

 

「じゃあ、運動会はあった?」と聞くと、

「あった」と母。

「誰か家族は来た?」「お弁当は何?」「家族が競技に出た?」と、

一つ一つ聞いて行くと、

母は末っ子なので、小学校の運動会に、上の学校に行っている姉や兄は来ず、

母のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが来てくれたそう。

 

そこで食べたものは、おにぎりとかお漬物とか焼いもとか。

 

親参加の競技には、お母さんが障害物競走みたいなのに出たとか。

はだしで走っていたそう。

 

母のお母さん、しっかりもので、負けず嫌いっぽいので、

競争となると、相当がんばったのではと、想像がつきます。

 

戦後間もない時期の、母の子どもの頃の記憶。

今と違って、物はないけど、活気に満ちていたであろう時代とは、

興味深いものがあります。

また、今度、ぽつぽつしか答えない母に、ひとつずつ聞いてみようと思います。